モノの関係を示す言葉

[導入問題]
写真のモノについて、次の問いに答えてください。
(1) 名前を日本語と英語で答えてください。    
(2) 写真と関連が深い動詞を探してください。
(3) 写真と関連が深い形容詞を探してください。


ことば × 身近なモノ

それぞれ、日本語では「ノートパソコン」「ホッチキス」「カッター」と呼んでいるプロダクト(製品)ですが、実はこれらは全て、英語での呼び方が日本語とカタカタの名前と異なっています。

ノートパソコンは普段から鞄などに入れて持ち歩き、パタンと開いて使用し作業を終えると閉じるという「note」の特性と、「computer」が合わさった粋なネーミングです。

英語では「laptop(ラップトップ)」或いは「laptop computer」と言います。「lap」は膝の上のスペース全体を指し示す言葉で、膝の上に乗せて使用することから「lap(膝)+top(上)」という名前になっています。

ホッチキスとはもともと、アメリカの「E・H・ホッチキス社」が製作したものが日本に輸入され、その当時のモデルの製品に大きく刻まれた「HOTCHKISS No.1」の文字にその呼び方が由来しているとされています。

U字形の針を指す「staple」に動作主を表す「er」がついて「stapler」となっています。

「カッター」或いは「カッターナイフ」は日本発祥のプロダクトです。オルファ株式会社の創設者であ岡田良男さんが、割れたガラスの破片の切れ味と、板チョコから着想を得て考案した道具です。

海外にも普及していますが、英語ではカッターナイフとは呼ばずに、「Utility Knife」と呼びます。「Utility」は「実用的な」という意味の形容詞です。


動きや状態を表す言葉

さて、ここからが本題です。
モノの名前を示す言葉である名詞から、今度はモノの関係を示す言葉について考えてみましょう。

主に動作を表現する言葉である動詞や、モノの状態を示す形容詞は、目に見えるモノを扱う名詞よりも、かなり曖昧で複雑な使命を課せられた品詞と言えるかもしれません。

言葉の原則は「同じ」を見つけてカテゴリーをつくることですが、無数にあるモノの動作や状態の、何を同じとして扱い、また何を区別するのかというモンダイは、言語間で特にその差が顕著に現れます。この辺りの話は、また別の教材で詳しく考えてみたいとおもいます。

今回は、既に挙げた3つのプロダクトを対象に、モノの関係を示す言葉を引き出してみたいとおもいます。

パソコンを使っていると頻繁に登場する言葉には、様々な動詞や形容詞と名詞の関連を見ることができます。

特に、パソコン上の動きや状態は、物質を介したリアルな動作ではなくバーチャルな動作のため、実際の動きはとても少ないパターンに限られます。

マウスを動かし、クリックして、キーボードを叩くという限られた動きに対して、その行為一つ一つの意味に応じた言葉の使い分けが発生するのです。


ホチキスは、小さなボディにいくつもの仕掛けが集約されたプロダクトで、子どもの頃に夢中になって遊んでいた人が大半だったのではとおもいます。

またMAX社のホッチキスは、手に馴染む絶妙なサイズ感と安定性、予備の替え芯をボディに格納できるという洗練された機能美に驚かされる名作だとおもいます。

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