言語の体系

[導入問題]
Q1 次の英文を日本語に翻訳してください。

A1 普段何をされてますか? → お仕事はなんですか?

この疑問文の動詞は、「do」の現在形です。現在形という言い方から、今現在の動作を指す時制と誤解されやすいのですが、この時制は実際にはもう少し長い時間を指します。現在形は、昨日-今日-明日と続いていく時間の時制です。 

そのため、「what do you do?」は、昨日も今日も明日もしていること=仕事はなんですか?という意味のフレーズになります。

ちなみに、「今何をしていますか?」という文は、「What are you doing?」を使います。

[導入問題]
Q2 次の文を英語に翻訳してください。

「おはようございます。」は通常「Good morning. 」と訳されますが、日本語と英語の言葉を一つ一つ比べていくとほぼ何も一致していません。

共通しているのは、どちらも朝の挨拶であるということだけです。

「おはようございます。」は、丁寧に言い換えると、「今日もお早いですね。」「朝早くからご苦労さまです。」です。これは、事実をありのままに描写した非常に農耕民族らしいフレーズです。そのため、日本では今日の天気というのが挨拶と同じ役割を担ったりもします。

対する「Good morning.」は、「I wish you a good morning.」の「I wish you」が省略されている祈願文であるという解釈が一般的です。つまり、挨拶は相手に対するお祈りです。

朝の空模様がどうであれ、bad morning とはなりません。

これらの例の様に、ある言葉やフレーズが、異なる言語の単語やフレーズなどの言葉には、そのまま翻訳できないことがあります。

そのため、英語と日本語の訳についても、一対一の対応関係で考えないことが重要です

それよりも、ことばの成り立ち、フレーズ本来の意味について考えることの方が遥かに大切です

ことばには、必ず言語の背景に存在する前提条件の違いが作用しているからです。

但し、一対一対応の日本語と英語が存在するとは限らないにしても、共通する部分もたくさんあるので、言語そのもののもつ体系を理解することが言語学習では重要になります。

英語を学ぶことは、日本語に対応する英語を暗記することではなく、英語という言語の体系を学ぶことです。そのため、言語学習を丸暗記という狭義な科目として捉えるなら翻訳ツールを使ったほうが遥かに合理的なのです。

文法を学ぶことは言語の体系を理解すること

先程は英語のadverb(副詞)を例に、文法の体系について説明しましたが、他の種類の品詞についてはどうでしょうか。

次は、名詞、動詞、形容詞(名詞を修飾する語)について考えてみましょう。


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モノの関係を示す言葉

[導入問題]
写真のモノについて、次の問いに答えてください。
(1) 名前を日本語と英語で答えてください。    
(2) 写真と関連が深い動詞を探してください。
(3) 写真と関連が深い形容詞を探してください。


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